命燃え尽きるまでの物語「劇団四季 ノートルダムの鐘 」鑑賞レポート

何気に2017年初記事ですね。笑

みなさん、こんにちわ。先日、劇団四季「ノートルダムの鐘」を鑑賞してきました。

本日は、劇団四季最新作にして劇団四季ディズニー作品史上シビアなテーマをとりあげたこの作品についてレポートしていきたいと思います。


溯ること、約5ヶ月前・・・

TVCMで「どうやら劇団四季がノートルダムの鐘をやるらしい」ということを知って必死でチケットをとるためサイトにアクセスしまくった。

結果、前から12列目の舞台に向かって一番右の席をとることができました!

ノートルダムの鐘とは?

15世紀末のパリ。街の中心に存在するノートルダム大聖堂の鐘突き塔には、カジモドという名の鐘突きが住んでいた。
幼き時に聖堂の聖職者フロローに引き取られた彼は、その容貌から、この塔に閉じ込められ、外の世界と隔離されていた。
塔上から街を眺めて暮らす日々。友と言えば、何故か彼を前にした時に生命を宿す石像(ガーゴイル)と、鐘だけ。いつも自由になることを夢見ていた。

劇団四季 ノートルダムの鐘公式サイト引用:https://www.shiki.jp/applause/notredame/

ディズニーのアニメーション作品と言えば、主人公やヒロイン、プリンセスやプリンスは皆「美男美女」であったりハッピーやロマンティックなシーンが多いのですがこの作品は、一味違うのが特徴です。

主人公のカジモドは「出来損ない」という由来でハンディーキャップを生まれながれにつき抱えています。

『ノートルダムの鐘』作品紹介|劇団四季

ノートルダムの鐘※劇団四季id、パスワードを忘れた方 『ノートルダムの鐘』は、世界的文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作「Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)」に想を得た作品です。 これまでにも映画化、舞台化が繰り返されていますが、 劇団四季が上演するのはディズニー・シアトリカル・プロダクションズが製作し、 2014年に米国カリフォルニア州サンディエゴのラ・ホイヤ劇場で初演。15世紀末のパリ。 街の中心に存在するノートルダム大聖堂の鐘突き塔には、 カジモドという名の鐘突きが住んでいた。 幼き時に聖堂の聖職者フロローに引き取られた彼は、その容貌から、 この塔に閉じ込められ、外の世界と隔離されていた。 塔上から街を眺めて暮らす日々。友と言えば、 何故か彼を前にした時に生命を宿す石像(ガーゴイル)と、鐘だけ。 いつも自由になることを夢見ていた。ノートルダム大聖堂の鐘楼に住み、鐘を突き続けてきた孤独な青年。 生まれながらに障害がある。優しく純粋な心をもち、いつか外の世界で 暮らすことを切望している。一方、彼と暮らす主人・大聖堂大助祭フフローには忠実。 年一度の道化の祭りで、ジプシーの娘エスメラルダと出会い、彼女に強く惹かれるようになる。自由を愛する美しきジプシーの娘。 彼女が披露する情熱的な踊りは観る者を魅了する。決して偏見を持たず、権力にも屈しない勇気ある女性だが、その率直な物言いと行動が、面倒事に繋がることも多い。 とあることがきっかけで、カジモドの最初の友人となる 。大聖堂警備隊長フィーバスと出会い、恋に落ちる。ノートルダム大聖堂で神に仕える大助祭。 幼いカジモドを引き取って以来、彼を聖堂の鐘楼に住まわせている。 街の秩序維持のためと自由奔放なジプシーたちの追放を目論んでいた中、その一味のエスメラルダの虜となってしまう。 正気を失い、情欲の赴くまま、彼女を自らのものにしようと画策を始める。8年もの歳月を費やしてきた演出の核心に迫るインタビュー大阪・京都で劇団四季を楽しもう!メディアの反響製作レポートPhoto by 上原タカシ、阿部章仁後援 : 東日本旅客鉃道株式会社Copyright SHIKI THEATRE COMPANY. 当サイトの内容一切の無断転載、使用を禁じます。

劇団四季

以下、ネタバレ注意です。




劇団四季「ノートルダムの鐘」では、どこまでディズニー作品が再現されているの?

「ノートルダムの鐘」の特徴を端的に言うならば、以下3つの要素で構成されていると言えます。

  1. 盛大な音楽
  2. 濃すぎるキャラクター
  3. 悲劇続きの重くて暗いストーリー


この3つの要素をディズニー作品と劇団四季作品を比較して紐解いていきましょう。


1.盛大な音楽

ノートルダムと言えばあの曲!劇団四季の歌唱力によりアップデートがとまらない?!

ノートルダムの鐘と言えば、語りにくいテーマである教会をモチーフやテーマの1つとしてとりあげていることから聖歌がたびたび歌われます。

テレビCMでも流れるあの曲が作品のオープニングにもなっているのですが心に「ズシっーーっ」と響き鳥肌がおさまらなかったです。

この曲なんて言うんだろう?と思い調べてみたところ・・・ちょっとややこしいのですが「ノートルダムの鐘」という曲名らしいです。笑


劇団四季では、アニメーションと比べものにならないくらい音のレイヤーの数が多過ぎる!!

私のお気に入りは「ES DS(?)」みたいな歌詞で曲が展開し、危機感を感じる男性と女性のコーラスの掛け合いのところが好きです。笑


是非、劇場に足を運び生で聴いて頂きたいものですな。涙

もちろん、鑑賞後にはデラックス版のアルバムを購入しました。



2.濃すぎるキャラクター

ストーリーの展開にかかせない登場人物ことキーマンが多いのもこの作品の特徴の1つです。劇団四季作品でもしっかりと抑えて劇中に登場します。


主人公は、3人のカジモド?!それぞれ魅力やキャラクターが異なる

劇団四季作品のカジモド役に抜擢されたのは、この3名。

一部な熱狂的なファンは、既に2,3回鑑賞しておりこの3名が演じるカジモド役の違いについて自身のブログなどで語っております。

エンタメステージさんから画像引用

左から、田中 彰孝さん / 海宝直人さん / 飯田達郎さん

劇団四季では、スター制度を設けておらず、ベテランから若手まで全ての役をオーデションで決定します。

この難しいストーリーの主人公カジモド役に選ばれた3名の顔ぶれを見て、劇団四季のレベル高さを思い知ります。



田中 彰孝さんと言えば・・・

そう、劇団四季ディズニー作品代表作「ライオンキング」シンバ役を演じた俳優さんの1人です。

「心配ないさぁああ~~~~~~~!」を生で聞いた時、「大西ライオン(芸人さん)がやっていたシーンってここだったんだ・・・」というのが初めてわかりました。笑


そして、海宝直人さんと言えば・・・

同じく劇団四季ディズニー作品「アラジン」のアラジン役や田中さん同様にシンバ役を演じたりとミュージカル作品のありとあらゆる主人公役を演じている実力者です。笑


そして、そして飯田達郎さんと言えば・・・

劇団四季ディズニー作品「リトルマーメイド」のエリック王子役を演じた俳優さんです。

そして、飯田達郎さんと言えば、名作「キャッツ」のメインキャストであり飯田ファンが多いとか。

劇団四季ヲタクのキャンパさんから聞きました。笑

キャンパ「飯田ファンは多いからな」

私が観に行ったときは、カジモド役が飯田さんだったのですがすごく愛らしいカジモドでした。

仕草の1つ1つが純粋で真っ直ぐなカジモドを表しているようでした。

飯田さんの素晴らしさは、この劇中の演出通りなのかもしれませんが1人の俳優からカジモドに入り込む様があまりにも自然過ぎて引き込まれました。

下を向いて髪の毛をぐちゃぐちゃにし、顔に墨を塗り、腰を大きく曲げてカジモドになって客先を向く。

もうそこには、飯田さんではなくカジモドが舞台にいるんですよ。

一気に飯田ファンに私もなってしまいました。笑




劇団四季作品にもいた!変態フロローおじさん健在


一部コアなファンにはたまならい、変態フロローおじさんですが・・・もちろん、劇団四季の作品でも健在でした。笑

しかも人が演じることにより、より一層変態加減に磨きがかかり恐怖さえ感じました。

実は、この変態フロローおじさん、東京ディズニーランドの「ワン・マンズ・ドリームⅡ」というショーの一部に登場しており以外にも人気高かったりもします。笑

フロローの写真だけを撮り続ける方もいらっしゃるくらいです。

めんちゃかの趣味だくだくBASEさんより写真引用


ちなみに私はノートルダムの鐘の登場人物では、ジプシーの王様 道化師の「クロパン」が大好きなのですが劇団四季作品でもクロパンの美声とイケメンさがたまらなかったです。



3.悲劇続きの重くて暗いストーリー

各フェーズの名シーンはちゃーんと再現されています。

ただ、ストーリーの前後が少しディズニーと異なりましたが特に違和感を感じませんでした。

強いて言えば、一カ所だけ「このシーンは必要だったのか?」というシーンがあるくらいです。笑


ラストは衝撃過ぎて、腰が抜けた

ディズニー作品との大きな違いはラストです。

壮大過ぎてはじめは意味がわからなかったのですが気が付いたときには・・・「ん?えっ・・・まさかっ?!まじかよぉおおおお!!!」と心の中で絶叫。

ラストは終始胸が締め付けられる思いになり、涙が止まりませんでした。

特に「恋」という言葉を知らないカジモドは「友情」とか「愛」という言葉で心満たす姿に涙がとまりせんでした。

ハンカチを忘れて涙を拭けなかった私はハイネックに自分の流した涙がたまるほど。笑

化粧は全部落ちました。




まとめ:劇団四季「ノートルダムの鐘」は、2度鳴る?

私も初めてディズニーのノートルダムの鐘を鑑賞した時、カジモドに同情して声をあげて泣いた記憶があります。

人間の品格や地位、変えることのできない運命など重いミュージカルとして実演するには難しいテーマをとりあげたこの作品をなぜ劇団四季が挑戦したのか、鑑賞するまで私は疑問でした。


劇団四季ディズニー作品1シンプルなセットで、カジモドが登場するシーンのほとんどが巨大な鐘が登場する教会の中です。

照明は、まるで本当に教会の中にいるかのような一筋の光が差し込んでいます。

他の「きらびやか」「明るく陽気」「元気が出る」ディズニー作品とは全く異なります。

見る人によって突きつけられるテーマや重さが異なる作品なのではないでしょうか。

劇団四季ノートルダムの公式PRビデオでは、「最高の人間讃歌が鳴り響く」というキャッチコピーがありますが「なんてぴったりなコピーなんだ!」と思いました。

是非、最前列で劇団員のみなさんの魂のこもった汗や熱気を感じたい!!

そんな思いが見終わった後にはメラメラと私の中にありました。

どうやら、私のなかのノートルダムの鐘は、まだ満足していないようです。



次回予告

劇団四季ヲタク VS ディズニーヲタクによる対談

  • ここ最近の劇団四季でダントツとの呼び声高い「ノートルダムの鐘」は何がいいのか?
  • 劇団四季次回ディズニー作品予想

ご期待ください。

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